秋の子供服コーデは寒暖差に備える
素材で備える
季節の変わり目である秋は、一日中暑くも寒くもなく過ごしやすい季節ですが、朝晩の寒暖差が激しいのが特徴です。天気は変わりやすく、秋の長雨と言われるように雨もよく降ります。どんな季候でも子供は大人より活動量が多いため、秋の子供服は体温調節しやすいものを選びましょう。
体温調節に大きく関わってくるのは素材です。コットン、リネン、ウールなどの種類があり、通気性や吸汗性が高い、保温性に優れているなどそれぞれ特長が違います。また選ぶ際には、体温調節以外に、肌触りや伸縮性なども無視できません。そして、表地に撥水性のあるものなら突然の雨でも困らずに済み、摩擦に強くどろ汚れが落ちやすい傾向にあります。このような素材の特長から上手に服を選んで、秋の気候に備えましょう。
素材の特性は、糸の種類も関係しますが、編み方によって生まれるものです。例えば、Tシャツに使われる天竺やジャージに使われるスライスは伸縮性、鹿の子は通気性と耐久性に優れています。パイルはタオル地のようなやわらかな肌触りで、裏毛も形状はパイルと同じで太い糸が使われており、保温性に優れています。裏毛は、トレーナーやパーカーに使われることが多く、秋から春に向けては欠かせない存在です。表面が凸凹なワッフルは、夏は涼しく冬は暖かいという臨機応変な快適さを、なめらかな肌触りのスムースは、フィット感と動きやすさを与えてくれます。
暑い時間が長い夏の終わり、寒い時間が増える冬の前、その時々に対応できるよう子供たちの行動に合わせた素材選びをすることが大切です。
重ね着で備える
真夏の最高気温を更新し続ける昨今、季節だけで服装を判断するのは難しいものです。日々天気予報を見ていれば、最高気温と最低気温を確認できますが、温度によって服装を判断するのも容易ではありません。気温30度越え、1桁台またはマイナスという具合に、暑い、寒いがハッキリした真夏や真冬なら、日による微妙な変化でさほど大きく服装が変わることはありません。しかし判断が難しいのが、10度から20度台の日が続く春と秋です。日々の気温と、着せる子供服の目安を覚えておくと便利です。
最高気温が20度から25度ぐらいで、日差しのある日なら半袖のTシャツ一枚でも過ごしやすく、日差しがない雨や曇りの日なら、長袖Tシャツ一枚で快適に過ごせます。
気温が10度台後半ぐらいまで下がると、少し肌寒いと感じることが増えてきます。長袖のTシャツや薄手のトレーナー1枚でも快適に過ごせる時期ですが、気温が変わりやすいので、カーディガンやパーカーを羽織ったり、長袖のTシャツに半袖Tシャツを重ねたりするなど、あまり厚手ではないものを重ね着しておいて、体感温度に合わせて脱ぎ着できるようにしておくのがおすすめです。
10度台前半ぐらいになると、冬に向けて寒さを感じる機会が増えてくるため、裏起毛のトレーナーやパーカー、ニットが活躍し始めます。コートなどのアウターの出番も多くなるでしょう。
気温が低くても外で遊んだりすれば汗をかき、汗がひくとまた寒さを感じたりすることもあります。子供は大人よりも動きが激しいので目まぐるしく体感温度も変わります。だからこそ秋の子供服は、臨機応変に調節して快適に過ごすことができるよう、重ね着で備えましょう。
小物で備える
秋は、電車や建物の中の空調もバラバラです。冷房がかかっているところもあれば、空調がついていないところもあり、どこでも快適とはいきません。また、厚着をすると子供の体温調節の成長を妨げるとも言われています。子供服は大人より少し薄着で良いとされていますが、突然気温が下がることも多い秋という季節は、突然冷えてしまわないかという心配があります。
そこで参考にしたいのが、頭寒足熱です。この考え方が昔から守られてきているように、一般的に上半身は涼しく、下半身は暖かくというバランスが健康には良く、冷えから身を守る術だとされています。さらに寒い時期だけではなく、暑い時期も頭寒足熱を心掛けると質の良い睡眠がとれると言われています。
子供服を選ぶときもこの頭寒足熱を参考に、小物を上手に選ぶと良いでしょう。例えばネットショップを見てみると、子供用のレギンスが薄手から厚手のものまで、丈やデザインも豊富に並んでいます。靴下やレギンスは下半身を冷やさず、スカートや短パンに合わせておしゃれを楽しめるアイテムです。
そして、靴も頭寒足熱には欠かせません。水を通さないレインブーツは、雨の日には水を防げるだけでなく風も通らないので冷えから足を守れます。中がボア素材のムートンブーツは、保温性が抜群です。少し寒さを感じ始める秋から活躍するでしょう。
子供服でも、秋ならではのおしゃれさを取り入れることが大切です。この時期にしか着られない素材や着方、小物がありますので、寒暖差や冷えに備えながらコーディネートして、おしゃれで快適に過ごしましょう。