子どものスリーパーはいつまで着れる?
睡眠は、人間にとって大切なことで、それは乳幼児においても同じことです。子どもの成長は、眠ることで促進されると言われています。子どもが快適に深い眠りにつけるように、親はしっかりと睡眠の環境を整えてあげる必要があります。例えば寝間着、パジャマといったナイトウエアについて、さらに快適で良い睡眠がとれるように工夫して選んであげることも大切でしょう。乳幼児は大人より体温が高く、寝相が悪いなどのこともあって、暑すぎたり、寒すぎたりすることもあります。体調を崩さないようなナイトウエアも乳幼児には必要になるのです。
子ども用スリーパーはいつまで使うのか
新生児からしばらくのあいだの子どもは、寝ている間に動くことはあまりありません。しかし、自由に動けるようになってくると、寝相が活発になり朝になると180度回転していることも珍しくないのです。ベッドから落ちないように柵をつけるなど、危険防止対策をすることはもちろんですが、掛け布団の対策も必要になります。寝相の悪さによって布団や毛布を蹴り飛ばし、半分裸のような状態で朝を迎えている子どももいるからです。夏にはさほど気になりませんが、秋から真冬にかけてはこのような状態では寝冷えをしてしまって、体調を崩してしまいます。こうしたことにならないために、寝間着やパジャマといった子ども用のナイトウエアを親は考えてあげる必要があるのです。それには、スリーパーを着せるのが良いでしょう。スリーパーというのは、パジャマの上や肌着のうえに羽織るもので、布団や毛布のように保温機能を持っているウエアです。体温の高い夏場は汗を大量にかきやすいので、通気性の良い綿素材やガーゼ素材のスリーパーが最適です。冬にはニットやフリース、ダウンの物が温かいので、もし寝ている間に布団をはいでしまっても、体が冷たくなることがないので役に立ちます。スリーパーはいつまで使うのか気になる人もいますが、寝相などには個人差があるのでいつまでかを具体的に示すのは難しいでしょう。おおよそ6歳ぐらいまでが目安となりそうです。
子どもが嫌がったら着用をやめるべき?
3歳ごろになると自我が芽生え、自分の意思をはっきり伝え、何でも自分でしたがるようになってきます。場合によっては3歳からイヤイヤ期のようになり、親が指示することに何でも拒絶反応を示して、わざと嫌だとダダをこねるようにもなります。当然、スリーパーを嫌がって着用しようとしなくなる子どももいるのです。そのような場合には、子どもが好きなキャラクターやアニメのデザインがついているスリーパーを購入し、子どもが着ることが楽しいと思えるような工夫をしてあげてもよいでしょう。それでも非常に強い拒絶反応を示すケースもあります。その場合には、実は大人が思っている以上に、子どもは本当に暑苦く、不快に感じているのではないかなどを確かめる必要があります。ダウンやニットのスリーパーを着たときに、ひどい寝汗が見られるときは過剰に温かくなりすぎているサインです。スリーパーの下に身に着けるものは薄手の通気性の良いものや、肌着のようなものに交換するなど工夫してみるとよいでしょう。スリーパーは寝冷えや風邪の予防になるほか、顔面に布団が覆って窒息してしまうことなどを防止する役割もあるアイテムです。そして、夜中に何度も布団を気にする手間を軽減してくれるものです。就寝中の危険を回避するためにも、スリーパーを身につけさせて、深く布団に潜り込まずに寝ることができるように工夫することも必要になります。
小学生が着ていても大丈夫?
スリーパーは、子どもの性格特性や寝相の悪さなどによって着用する期間は変わってくるのが普通です。個人差はありますが4歳ぐらいで寝相がよくなって、着せる必要がなくなることもあります。一方で、小学校に上がってもまだなお、寝相がひどく悪くいつも布団を蹴飛ばしているような場合は、スリーパーを着ておくとよいでしょう。3歳から6歳までというと成長が日々著しいため、最初に購入したスリーパーをそのまま着用することは難しくなります。少しでも長い間使用したいと思うのであれば、購入時にワンサイズ大きめの物を購入しておくと、経済的です。しかし、小学校一年生や二年生にもなると、乳幼児用のスリーパーにこだわって身に着ける必要はありません。例えば、ラフなフリースジャケットをスリーパー代わりに活用することもできます。秋から真冬にかけての深夜は凍るように寒いこともあり、体だけではなく喉の乾燥や首元の寒さも深刻な問題です。風邪やインフルエンザにならないためには、襟付きやタートルネックのように立ち襟で顎下まであって首を温めてくれるスリーパーやフリースジャケットを選択し、寝るときに身に着けると良いようです。6歳や7歳の就学児童であれば、自分で着脱もできるようになっているので前ボタンの物を選択することもできます。一方3歳前後などはまだまだ自分で着脱が難しいので、寝かせた状態で身に着けさせることのできる横開きのスリーパーを使うと便利です。股の下にもボタンがあるものは、3歳前後はボタンを閉めずに着せておき、歩けるようになったらボタンを閉めパンツ風に身に着けるとよいでしょう。
まとめ
スリーパーは、寝相が悪い子どもにとって欠かす事の出来ないナイトウエアです。寝相が悪いと布団を蹴飛ばし、寝冷えや風邪のもとになります。パジャマや肌着の上から一枚スリーパーを着ることで、体が冷えることを防ぐことができます。いつまで着るものなのかという疑問がありますが、一般的には3歳から6歳前後がめやすとなります。しかし4歳ごろから寝相が良くなって必要ない子もいれば、就学後7歳まで寝相が悪くスリーパーを必要とする子もいて個人差があるので、様子を見ながら時期を考えるとよいでしょう。