子ども服は着丈と身幅で選ぼう！

子ども服を選ぶ場合には、大人の服の時とは違って幾つか注意した方が良いポイントがあります。単純にサイズだけではなくて、日本と海外のサイズ表記の違いであったり、身幅や着丈とはどのことを指しているのか、測り方等で知識が必要な場面が少なからず出て来ます。そこで今回、身幅や着丈とは何なのか、国内外のサイズ表記の違い等について、特に押えておきたいポイントを3点程述べていく事とします。

通販の「着丈」「身幅」とは

まず「着丈(きたけ)」についてご説明します。通販で言う所の着丈とは、服背面の首の付け根中央から裾までの長さの事を指します。
着丈を身丈（みたけ）と勘違いしてしまう人も居ますが、こちらは着丈とは異なり、前面首付け根部分から裾までの長さの事をいいます。他にも、右肩付け根から左肩付け根までの長さの事を指す肩幅（かたはば）であったり、肩付け根から袖の端までの長さの事である袖丈（そでたけ）等もあるので、これらも事前に調べておくといいでしょう。
また、左脇から右脇までを結んだ線の長さの事を「身幅(みはば)」と言い、着丈とはとても密接に関係している部分でもあります。その為、着丈の次に身幅が重要である事を必ず覚えておくようにしましょう。これは大人の服を通販で買い物した際にも言える事なのですが、通販の場合は一般的な洋服店での服選びとは異なっている為、購入した服が自身の身体にフィットするかは商品が手元に届くまで分かりません。今回の場合は「子ども服」ですので、子どもが成長した時に服のサイズがどうなるかなども考慮して選ばないといけません。
とはいえ、少なくとも着丈と身幅が一致している場合は、見た目の上で大きい違和感が出てしまう様な事はないでしょう。ちなみに、この着丈と肩幅は特に「着こなした際の見た目」にも大きく影響してくるポイントなので、「肩幅が大きすぎるとだらしなく見え、着丈が短すぎると子どもっぽくなり、長すぎると野暮ったくなる」と覚えていて下さい。

着丈や身幅の測り方

身丈と身幅の測り方ですが、まず持っている洋服を平台の上に置きます。その上で、着丈の場合は服背面の首の付け根中央から裾までの長さを計測します。
身幅の方は、両袖の付け根下の直線距離を見るようにして下さい。ちなみに、このとき商品によって若干の誤差が1cm～2cmくらい出るのは珍しくありません。もし、サイズを探している際に誤差がその範囲で収まっているのであれば、敢えてその商品を注文してフィットするか否か見極めるのも1つの手と言えるでしょう。
尚、身幅に関しては、Tシャツの場合だとジャストサイズの＋3～5cmであれば、重度の外れは無いので覚えておくことをお勧めします。ちなみに着丈と身幅以外の寸法に関しては、肩幅の方は自身の肩幅ジャストサイズ、アウターは肩幅より3～5cm程度大きい物を選ぶというのがコツになります。
また、お店によっては新生児から9～10歳くらいまでの身長体重と対比した服のサイズ表を通販サイトなどに参考として掲載しているところも少なくありません。
その辺を参考にしつつ、着丈関連の事を色々詰めていくのもいいでしょう。その他にも基本的に新生児である場合は、どんどん成長していく事が前提になりますので、サイズはジャストフィットよりも少し大きい物を選ぶ事や、ブランドやメーカーによって、同じサイズでも着心地が結構変わる事も知っておきたいポイントになります。どうしても心配な場合は、サイズ関連のサポートが聞けるお店を選択するのも手です。

日本と海外のサイズ表記の違いに注意

昨今、ネットの発達と共に海外ブランドの子供服の注文も簡単に出来る様になりました。
ですが、海外版の服の場合は日本とサイズ表記が色々違う事があるので、必ず一定の知識を持っておく必要があります。例えばアメリカとイギリスの場合は、子供の月齢と年齢を元にサイズが割り出される事になっており、「Month（月齢）」で「Toddler（幼児）」という事になっています。
つまり6Mで生後6か月向けで、2Tで2歳の幼児を対象にしているという意味合いです。フランスとイタリアは例外ですが、それ以外のヨーロッパの国では日本と同じく身長を基準にサイズ表記されています。ただし、日本が10cm間隔で製品を作るのに対し、ヨーロッパの場合は6cm間隔で作られる事になっているので覚えておきましょう。
間隔が狭い理由ですが、これは海外だとジャストフィットの服を好む傾向が大きく影響しています。その為、海外の子ども服は日本の服と比べて着れなくなる時期が早まることを頭に入れておきましょう。
フランスとイタリアの場合は、前述のアメリカとイギリスと同様の方式で子どもの月齢と年齢に基づいた服を制作をしています。海外系サイトにも新生児～10歳程度までのサイズ対応表が載っています。しかし、この場合の基準は日本人ではなく、現地の国の平均で割り出されています。
なのでサイズ上、極端な誤差がないように思えても着てみたら一回りほど大きく見えてしまう事もあるので注意が必要です。

まとめ

着丈と身幅は見た目部分にも大きく影響してくる部分なので、しっかりした測り方をしましょう。特に通販の場合は新生児～10歳児くらいまでのサイズ対応表等がある事も少なくないので、参考にしつつ買物をする事をお勧めします。アメリカとフランスとイタリアは、日本とは服の基準が違う事と日本が10cm間隔で服制作をするのに対し、海外は6cm間隔であることを忘れないようにしましょう。