スリーパーは何歳まで使える?!
赤ちゃんの睡眠をサポートするスリーパー。実は、ただ可愛いだけではありません。
スリーパーは、布団やおくるみとは異なるさまざまな役割を持つアイテムです。
本記事では、スリーパーの役割と必要な理由を説明します。また、スリーパーが何歳まで使えるのか、適した赤ちゃんの年齢を解説します。
スリーパーの役割
スリーパーは、単なる赤ちゃん用寝具ではありません。赤ちゃんの睡眠をサポートする機能がたくさん詰まっています。
まずは、スリーパーの役割や他の寝具との違いを説明します。
スリーパーは赤ちゃんの睡眠をサポートするアイテム
そもそもスリーパーとは、赤ちゃんがパジャマの上に着る布団のような役割をするアイテムです。
着る布団や着る毛布といったイメージで、赤ちゃんの睡眠が快適になるようサポートします。具体的には、体温調整の苦手な赤ちゃんを保温したり、寝汗を吸収して寝冷えを防いだりします。
また、身体全体が包み込まれるため、赤ちゃんが安心して眠れることもスリーパーの魅力です。
布団やおくるみとの違い
スリーパーは、布団やおくるみと同じような役割の赤ちゃんアイテムと思われがちですが、実はまったく異なる役割があります。
布団は、赤ちゃんが動くとずれて口や鼻を覆ってしまったり、寝相が悪いとはだけてしまったりします。特に寝返りが多くなる月齢の赤ちゃんには、布団だと寝冷えしてしまう可能性も。
おくるみとスリーパーの違いは定義がはっきりしていないものの、一般的におくるみは新生児に使用するアイテムです。赤ちゃんの動きが激しくなる生後6カ月以降は、おくるみが使用できなくなります。
一方、スリーパーは生後6カ月を過ぎても使用できることがメリットです。
スリーパーは何歳まで使える?
スリーパーを着られるのは、何歳までとの明確な決まりはありません。
何歳までとの基準ではなく、問題ないようならスリーパーから布団へ切り替えるイメージでよいでしょう。例えば、赤ちゃんの寝返りが落ち着くまでなど、布団から出てしまう心配がなくなったらスリーパーを卒業するのがおすすめです。
2WAYタイプといったズボンになるスリーパーなら、就学前まで使うことも可能です。
ただし、市販のスリーパーは、対象年齢として何歳までと決められているケースもあります。対象年齢のある場合は、表示に従って何歳まで使用するかを決めましょう。
赤ちゃんの時期にスリーパーが必要な理由
スリーパーは、特に赤ちゃんの時期に役立つアイテムです。
しかし、「スリーパーではなく布団でもよいのでは?」と思われるかもしれません。実は、スリーパーは単なる寝具の役割だけでなく、赤ちゃんの健康にも役立つアイテムです。
ここでは、なぜ赤ちゃんにスリーパーが必要と言われるのか、その理由を解説します。
風邪を予防できる
スリーパーは赤ちゃんが激しく動いても、布団のようにはだける心配がありません。また、パジャマの上から着せることで、寝相が悪くてお腹が出てしまうのを防ぎます。
そのため、スリーパーは赤ちゃんが風邪をひいたり、体調を崩したりするのを予防するのに効果的です。
寝相の悪い赤ちゃんは、パパママが気をつけていても、布団から出てしまうため寝冷えしてしまいます。着る布団であるスリーパーは、赤ちゃんが動いてもはだける心配は無用です。
寝冷えを防ぎ、赤ちゃんの風邪を予防します。
SIDSを予防できるという説もある
スリーパーは、SIDSを予防できると期待されています。
SIDSとは乳幼児突然死症候群のことで、睡眠中の赤ちゃんが突然死亡してしまう病気です。
特に、生後2週間〜1年の赤ちゃんによく見られるため、睡眠時の温度管理や寝かせ方に注意する必要があります。
スリーパーは、赤ちゃんの体温調整に役立つアイテムです。季節に合わせた素材で、赤ちゃんの体温を適切に保ちます。
また布団よりも、赤ちゃんの口や鼻が覆われにくいため、窒息事故のリスクも下げられることがメリットです。
スリーパーを使用する際の注意点
スリーパーは、赤ちゃんの睡眠を快適にサポートするアイテムです。しかし、使い方によっては事故が起こるリスクも否定できません。
ここでは、スリーパーを使用する際に、知っておきたい注意点を説明します。
温めすぎないように注意する
体温調節が苦手な赤ちゃんのためと、温めすぎるのもよくありません。
赤ちゃんの温め過ぎは、SIDSの危険因子の1つです。スリーパーを着せた上で、室温を高く設定すると、過剰に温めてしまうと熱を発散できず熱中症になってしまいます。
スリーパーを着せるときは、室温や他の寝具を調節し、赤ちゃんの体温が上がりすぎないように注意しましょう。
サイズの合ったものを着させる
赤ちゃんにスリーパーを着せるときは、サイズの合ったものを選びましょう。
成長が早い赤ちゃんは、すぐにスリーパーのサイズが合わなくなってしまいます。だからといって、大きめのスリーパーを着せてしまうと、転倒や巻き付きが起こりやすくなります。
余った部分が赤ちゃんの足に巻き付いてうっ血したり、踏んで転倒したりと危険です。
スリーパーは赤ちゃんの成長に合わせて、サイズを選ぶと事故を防げます。
スリーパーの使用時期は赤ちゃんの様子を見ながら考えよう
スリーパーは、就学前までなら何歳まででも使用できる赤ちゃん用寝具です。
ただし、赤ちゃんの年齢に合ったサイズやタイプを選ぶ必要があります。サイズが合っていないと、転倒やうっ血の原因になるため危険です。
スリーパーを何歳まで使用するかは、赤ちゃんの様子を見ながら決めるとよいでしょう。