おくるみは何歳まで使えるの?季節別のおすすめも紹介
「おくるみ」は「アフガン」や「スワドル」と呼ばれることもある、赤ちゃんを包んで、抱っこしやすくしたり体温調整をしたりする大きな布です。赤ちゃんにとっては、おくるみで包まれているときはお腹の中にいたときのような感覚を覚えるといわれ、音や光の刺激に驚いた反応を見せる「モロー反射」を防いだり、寝かしつけやすくなったりする効果があります。そんなおくるみは何歳まで使えるものなのか、おくるみのメリットやデメリット、選び方などと共に解説します。
おくるみは何歳から何歳まで使える?
おくるみは生後すぐの赤ちゃんから使い、首がすわりモロー反射が落ち着いてくる3~4ヶ月頃までが、おくるみを使う時期の目安です。おくるみをやめる時期は赤ちゃんによって異なるため個人差があり、中には5ヶ月頃まで使ったケースも見られます。
また、おくるみは防寒にもなるため、寒い時期に使い続けて、暖かくなった時期に合わせて使うのをやめることもあります。目安の3~4ヶ月で完全に使うのをやめるのではなく、赤ちゃんの状態や季節に応じて、おくるみをやめる時期を決めましょう。
おくるみのメリット・デメリット
おくるみを使うと生後間もない、首がすわっていない時期の赤ちゃんを抱っこしやすくなります。赤ちゃんにとっても、おくるみはお腹の中にいたような状態にしてくれるため、安心できるのでしょう。なかなか泣き止まない赤ちゃんを落ち着かせたり、寝かしつけたりしやすくなる点もメリットです。また、モロー反射を起こすとせっかく寝かしつけた赤ちゃんが起きてしまうため、おくるみで包んであげることでモロー反射を予防することで、寝かしつけやすくなります。
おくるみを使えば、赤ちゃんの体温調整もしやすくなるメリットがあります。気温が下がる冬に限らず、エアコンで冷えがちな夏の屋内でも、おくるみを使えばまだ体温調整が難しい赤ちゃんの体温が安定しやすくなるはずです。さらに、おくるみは外出時には赤ちゃんの布団や授乳ケープとして代用できます。
赤ちゃんがよく眠ってくれるからと、長期間おくるみを使ってしまうこともあるでしょう。さまざまなメリットがあるおくるみですが、おくるみを使い続けていると、おくるみなしでは赤ちゃんが寝てくれなくなるというデメリットも考えられースもあります。これは、おくるみの使用をやめる時期を過ぎても使用し続けているケースで見られます。
またおくるみを長期間使い続けていると、赤ちゃんの呼吸や寝返りを邪魔してしまう可能性もあります。さらには身体を暖めすぎると赤ちゃんの眠りが深くなることで、乳幼児突然死症候群の原因になる可能性も。おくるみは使い方を間違えると赤ちゃんを危険な目に遭わせてしまうこともあり得るのです。
おくるみの選び方
おくるみの形状だけでも、複数の種類があります。最もスタンダードなタイプは、赤ちゃんを単純にくるめる1枚布の四角いタイプです。正方形や長方形などのタイプがありますが、さまざまな巻き方ができる上、1枚布なので毛布やおむつ替えシートとしても使えます。手や足をカバーできるポケットタイプのおくるみは、よく動く赤ちゃんに使うのにおすすめです。四角いおくるみではすぐに手足が外に出てしまうときでも、ポケットでカバーできるので脱げにくく、簡単に使えます。また、ボタンやファスナーが付いたおくるみなら、簡単に赤ちゃんを包んで固定できるので便利です。
おむつ替えシートとしても使いたい場合は、100cm程度のおくるみを選びましょう。さらに大きい120~140cmサイズを選べば、赤ちゃんが大きくなってからもバスタオルや肌掛けとして再活用できます。
おくるみは、使われている素材もさまざまです。次で紹介する季節別のおくるみとともに、素材の違いも解説していきます。
季節別のおすすめおくるみ紹介
おくるみは、オールシーズン同じものを使用していると、暑さや寒さに対応しきれないことがあります。そのため、季節に応じて使い分けるのがポイントです。季節でおくるみを使い分ける際は、素材に着目しましょう。
気温が下がる冬に使うには、保温性が高い厚手のコットン生地やフリース生地のおくるみが最適です。さらにフードやポケットが付いたタイプなら、手足が抜け出すこともなく赤ちゃんの冷えも防げます。反対に暑い夏の時期には、汗をよく吸収して通気性も高いガーゼ生地やパイル生地、薄手のコットン生地を選びましょう。いずれも柔らかな生地なので赤ちゃんのデリケートな肌にもやさしく、快適に過ごせます。
春や秋は寒暖差が大きいので、コットン生地のおくるみがおすすめです。コットンは通気性と保温性を兼ね備えた生地で、家庭でも洗濯しやすいため適度に赤ちゃんの体温調整ができる上、清潔に使えるメリットがあります。
おくるみは生後数ヶ月間使うものなので、赤ちゃんが生まれる時期も考慮して、季節に合わせた素材や機能性を持つおくるみを選びましょう。
まとめ
おくるみは赤ちゃんが生まれる前に選ぶことが多いもので、使う時期が短いからこそしっかりと選びたいものです。赤ちゃんが快適にぐっすりと眠れるよう、最適なおくるみを選んでみましょう。