アメリカの子供服のサイズについて
身長を基準にした日本のサイズ表記
子供の成長は早いため、洋服や靴などはあっという間にサイズアウトしてしまいます。特に乳幼児期は日に日に体が大きくなるので、短いスパンで一回り大きなサイズに変更しなければなりません。日本では多くのメーカーやブランドが、さまざまな用途やデザインの子供服を作っています。値段も手ごろなものから高価なものまで多くの選択肢があり、子供の成長に合わせて購入することができます。日本で販売されている子供服は、90、100などのように数字でサイズが表記されています。この数字は子供の身長を意味し、例えば90と表記されていたら身長が90センチ前後、およそ85から95センチの子供に合うように作られています。参考年齢が併記されている場合もありますが、子供の発育には個人差も大きいため、洋服を購入する際には自分の子供の身長や体重を把握しておくことが大切です。体重に関しては特に表記されていない場合が多いのですが、90なら13キロ程度の標準的な体重を想定して作られています。
子供服のサイズ表記は、世界中で統一されているというわけではありません。
ヨーロッパやアメリカ、韓国など、それぞれ独自の方法でサイズを表しているため、購入する際には注意が必要です。特に最近では、ネットショッピングを利用する人が増えており、海外の子供服も手に入りやすくなっています。韓国では日本のレディースの洋服と同じように、7号や9号などの数字が使われています。アメリカの場合は、アルファベットのMやTなどが書かれていますが、購入する前にはこれらの表記が意味する内容を理解しておくことが重要です。
表記方法の違いを海外と日本で比較する
ヨーロッパでは日本とよく似た表示方法を採用しているブランドもあります。身長を基準とした数字で表していますが、日本は大体10センチ刻みなのに対し、ヨーロッパでは50、56、62のようにさらに細かく6センチ程度で刻んでいます。また韓国では身長や年齢を表記しているというわけではありません。3号、5号などと数字が書かれていますが、例えば3号なら日本で言う80、5号なら90に当たります。アメリカでは数字と一緒にアルファベットが書かれています。Mは英語のmonthsの頭文字で、月齢を表します。つまり6Mなら6カ月という意味で、生後3カ月から6カ月ぐらいの赤ちゃんに合うようになっています。1歳までは3カ月刻みでサイズ展開している場合も多く、ぐんぐん成長する乳幼児にきめ細かく合わせることができます。1歳を過ぎると12カ月から18カ月に対応した18M、18カ月から24カ月に対応した24Mなどがあります。
さらに少し大きい子供服のサイズになるとアルファベットのTが使われるようになりますが、これはtoddlerという単語の頭文字です。日本でも最近カタカナでトドラーと書かれているのを目にすることもありますが、2歳から4歳ぐらいの幼児を意味します。
2Tと表示されていたら1歳半から2歳、3Tなら2歳から3歳というのが目安になります。ただし身長や体重には個人差があるので、あくまで一つの目安として考え、身幅や着丈などの情報も加味する必要があります。ネット通販を利用する場合は、詳細な商品説明が記載されていることをポイントにショップを選ぶことが大切です。
アメリカの子供服を購入する際の注意点
アメリカの子供と日本の子供を比較すると、体形に違いがあります。もちろん個人差も大きいのですが、日本人よりアメリカ人の方が背が高く、手足も長いのが一般的です。月齢や年齢だけを考慮してアメリカの子供服を購入すると、上着の袖やズボンの裾が長すぎるということが起こる場合もあります。さらにアメリカの子供は頭も小さく全体的にスマートな体形なので、頭からかぶるタイプの洋服の場合、日本の子供は着脱の際になかなか頭が入らず苦労することも考えられます。赤ちゃんの場合、肩の部分にボタンなどが付いていて、着脱しやすいようデザインされた洋服を選ぶとトラブルを防ぐことができます。
日本人の中には、せっかく買った洋服が短期間でサイズアウトしてしまうのはもったいないと考える人も多く、若干大きめサイズの洋服を買う傾向があります。しかしアメリカをはじめ海外では、ちょうどよい大きさの洋服を着せることが多いため、海外の子供服は細身のシルエットのものが多くあります。
また、ブランドによっても型が違うため、同じサイズでもやや大きめであったり逆に小さめであったりする場合があります。
アメリカの子供服には、日本では見ないような個性的なデザインや明るい色柄のものも多く販売されています。しかし体形や考え方の違いから日本の子供に合うものを探すのは簡単ではありません。ネットショップなどで気に入った洋服があっても、サイズなどに関する詳細な説明がなければトラブルになってしまうこともあります。
ネット通販を利用する場合は、説明をよく読み、身長や年齢以外の情報も理解したうえで購入することがおすすめです。