子供の海外旅行は何歳から?
2020年初頭からのコロナ禍で、国内も海外へも自由に旅行に行くことができなくなりましたが、コロナが落ち着いたら旅行に行きたい、海外旅行もしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、海外旅行に行けたとしても、小さい赤ちゃんがいる場合、連れて行ってもいいのかと躊躇してしまうこともあるかもしれません。ここでは、子供が何歳くらいになれば海外旅行に行けるのかについて解説します。
子供の海外旅行は何歳からできるのか
実は、飛行機には生まれたての赤ちゃんも乗ることができます。ただし、海外旅行をするためにはパスポートを作る必要があります。パスポートは申請をしてから受け取るまでに1週間程度かかりますが、必要書類となる戸籍謄本は出生届を出してからでないと作成してもらうことができません。
そのため、大手航空会社では出生届を提出し、住民基本台帳に反映してから戸籍謄本を受け取り、パスポートの申請をしてから受け取るまでに最短8日程度かかるということを前提に、生後8日以降の赤ちゃんから搭乗が可能とされています。それでも実際には、生後8日目でパスポートを受け取ることは難しいですし、ママの体調も戻っていない状態で海外旅行に行くことはほとんどあり得ません。少なくとも生後半月以上は経過してからになるでしょう。
このように飛行機には生後8日以上経過すれば乗れるので、海外で身内の結婚式などがある場合にも、子供を一緒に連れていくことができます。つまり、何歳からでも海外旅行はできるというわけです。
とはいえ、生後1ヶ月や2かなどあまりにも月齢の低い赤ちゃんを連れて行くの場合、フライト時間や授乳・おむつ替えをする場所の確保、気温や環境の変化などを考慮すると様々な制限があり、大人も疲れてしまうようだと十分に海外旅行を楽しむことができません。そのため、できれば生活リズムが決まってきて、体もしっかりしてくる生後半年以降に海外旅行デビューをするのが良いでしょう。どうしても月齢の低い赤ちゃんと海外旅行に行く場合には、フライト時間が短い近距離で時差が少なく、酷暑だったり極寒だったりしない快適に過ごせる地域から始めることをおすすめします。
子供との海外旅行にトラブルはつきもの
子供は、乳児でも幼児でも、飛行機の中でぐずって大泣きしてしまうことがあります。乳児なら眠い時やお腹がすいたとき、幼児でも眠い時や思い通りにならなかったときなど周囲のことなど気にせず大きな声で泣き叫ぶことも少なくありません。乳児の場合おむつやミルク、離乳食などを持参するのは当然のことですが、ぐずったときに機嫌を直せるおもちゃや絵本、映像が見られるスマホなどを準備しておくことも大切です。
また、海外旅行では環境が変わることによって、病気になってしまうトラブルも考えられます。発熱や下痢をすることが多いので、それらのトラブルが起きても対処できる子供用の整腸剤や解熱剤なども準備しましょう。また、幼児ならはしゃぎすぎて転んだり、階段などから落ちたりしてけがをするというトラブルもあるので、軽い傷ならすぐに対処ができるように消毒液や絆創膏などを持参しましょう。ぐずりや病気やけがのトラブルについては、海外旅行に限らず国内でのお出かけでも同様です。
もし大きな病気やけがをした場合は、旅行先の病院にお世話になることになるでしょう。日本の病院とは違って、言葉も通じなければ保険も利きません。そのため、旅行先の国で病院にかかるときに使えるような用語やフレーズを事前に調べておき、いくつかメモして備えることや、自己負担で高額な治療費がかかることを想定して障害治療補償を手厚くした海外旅行保険に加入をしておくようにすることをおすすめします。
さらに、海外で子供が迷子になる可能性はゼロではありません。知らない土地で探し回るのは至難の業です。そのため、子供の服や持ち物にアルファベットで名前とホテル名などを書いておき、親の携帯電話に子供の顔写真を掲載しておくなどの準備をしておきましょう。
子供との海外旅行を快適にするためのコツ
海外旅行は一大イベントなので、親も子供も十分に楽しみたいものです。大人だけでも海外旅行ではいろいろなトラブルに出くわすことがあるのに、子供がいればなおさらトラブルが起こる確率が高まるでしょう。できるだけトラブルを回避し快適に海外旅行を楽しむためには、旅行先を子どもに合った場所を選ぶことと、準備を万全にしておくことが重要です。飛行機の座席を選ぶときもできるだけ窓際を予約して、できるだけほかのお客様の迷惑にならないように工夫しましょう。そのためには早めに予約をすることも重要です。
0~2歳くらいまでの子供なら、必要な荷物の準備に加えて、フライト時間が短くて環境があまり変わらない場所を選ぶことや、赤ちゃん連れでも大丈夫なホテルを選ぶことも大切です。3歳以上の子供に関しても、子供連れで大丈夫な宿泊先を探すことや、子供が楽しめる動物園や遊園地、プールなどの施設を旅行の行程に入れることが、大人も子供も楽しい時間を過ごすために大切な条件になります。3歳を超えると子供自身も旅行に来ていることがわかっているので、大人の都合だけで歴史巡りや美術館巡りばかりの工程だと、飽きてしまってぐずる原因となります。子供が楽しめてこそ大人も楽しめるので、子供を中心に考えた旅行プランを立てるのもひとつの方法です。
そして、海外旅行に行く前に子供も楽しめる行き先やホテルを決めるだけでなく、しっかりとシミュレーションをして様々なトラブルが起きた時のことを想定しておき、それらに対処することや、回避できる準備をしておく事前の心と荷物の準備が大切です。
まとめ
子供との海外旅行は何歳からと決まっているわけではありませんが、親も子供も疲れずに快適な旅行をするためには、ある程度子供の体がしっかりしてきて抱っこしやすい生後半年を超える頃からがおすすめです。
また、旅先での様々なトラブルを想定して、対処できるように準備をしておくことや、子供が楽しめる場所に連れていくことが子供と一緒に楽しく海外旅行ができるポイントだと言えるでしょう。